2022年12月22日

キャンプファイヤーって? 神秘的な火の世界で心も体も癒されてみては?

目次

キャンプファイヤーとは簡単にいうと、キャンプ場所でおこなわれる焚き火のことです。
調理のために使われたり、人と人が集って社会的活動(交流活動)をする場所のことを指します。

 

1.キャンプファイヤーの起源

起源を辿ると、もともとは火の神への崇拝とされていたそうです。
そのため、料理や動物避けのための焚き火(単にキャンプで焚かれるというだけの火)は、キャンプファイヤーとは呼びませんでした。
しかしながら、現代では儀式的な要素より、自然の中で火を囲んで仲間と楽しむなど親睦を深める意味合いで行われることが多い行事になっています。

 

2.いつ始まったのか?

19~20世紀にかけてヨーロッパやアメリカの各地で組織キャンプが行われ始めた中で,イギリスのベーデン・パウエル卿によるボーイ・スカウトのキャンプでは,火のたいせつさや取扱方を重要な訓育科目として取り入れ、火を通じて精神教育を行ったといわれています。

 

3.始まりはアメリカ

「野外教育という概念」の中にキャンプが含まれており、米国が世界に先駆けて行ったという教育的キャンプは記録をたどっていくと1861年に遡ることが出来ます。この時代、アメリカは南北戦争のさなかでした。
米国コネチカット州にあるガナリー・スクールの校長F.W.ガン(Frederick William Gunn)夫妻が生徒のためにミルフォードで行った2週間の野営生活が最初のものだとされています。
ガン校長は生徒たちがテントや地面に直接寝たりする兵士たちの行動に憧れ、自分たちもやってみたいと望んでいる姿を見て、少年たちにそのような体験を与えることは意味のあることだと思い、学期の終わりに生徒たち全員を野外に連れ出し野営生活をしたと記録されています。
実際にこの共同体験は非常に有意義なものであったことから1879年まで続いたそうです。
その後も1880年に牧師がロードアイランド州で最初の教会キャンプを行い、1890年にはルーサー・ギューリック(Luther Halsey Gulick)夫妻が少女に対するキャンプを開始し、キャンプファイアーガールズという団体を設立するなどキャンプ活動の輪は全米中に広がっていったとされます。

 

4.日本のキャンプの始まりは?

日本の組織キャンプの始まりは20世紀初頭といわれています。
ボーイスカウト、ガールスカウト、YMCA、YWCAなどの民間の青少年団体を主として推進されてきました。
第二次世界大戦後は、キャンプはいち早く復興がはかられ戦後民主主義教育の場として、あるいは社会福祉の場として展開されていきました。この頃からYMCAや民間企業がキャンプ指導者の養成に力を入れ始め、社会的にもキャンプの意義が認められるようになりました。

 

 

まとめ

キャンプファイヤーのもともとのルーツを辿ると現代とは大きく異なることがわかりました。しかし火を囲みながら、自然の中で「火の神秘」を仲間と共に感じるという部分では今も変わらないのではないでしょうか。
自然の中で暖をとりながら親睦を深められるキャンプファイヤーは、情報が多く錯綜する現代には非日常的でこれからもその魅力は増していくことでしょう。

 

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